社団法人日本皮膚学会が男性型脱毛症診療ガイドラインによるAGAに対しての治療法のもっとも高い評価Aを得ているのは、外用薬のミノキシジル(ロゲイン)、内服薬のフィナステリド(プロペシア)などの育毛薬での治療です。
しかし、満足のいく効果が得られないと感じている方も多いのも事実です。
自毛植毛の有用性は「B」ですが全世界で82.5%の生着率を得られている
治療内容 | 治療の推奨度 |
フィナステリドの内服は有用か? | A(男性型脱毛症) |
D(女性型脱毛症) | |
デュタステリドの内服は有用か? | A(男性型脱毛症) |
D(女性型脱毛症) | |
ミノキシジルの外用は有用か? | A |
植毛術は有用か ? | 自毛植毛術は B(男性型脱毛症) |
C1(女性型脱毛症) | |
人工毛植毛術は D | |
LED および低出力レーザー照射は有用か? | B |
アデノシンの外用は有用か? | B(男性型脱毛症) |
C1(女性型脱毛症) | |
カルプロニウム塩化物の外用は有用か? | C1 |
t- フラバノンの外用は有用か? | C1 |
サイトプリンおよびペンタデカンの外用は有用か? | C1 |
ケトコナゾールの外用は有用か? | C1 |
かつらの着用は有用か? | C1 |
ビマトプロストおよびラタノプロストの外用は有用か? | C2 |
成長因子導入および細胞移植療法は有用か? | C2 |
ミノキシジルの内服は有用か? | D |
自毛植毛は、評価Bですが、評価内容は「行うように勧められる治療」で育毛剤についで、AGA治療としては2番目に推奨されている治療法です。
自毛植毛の認知度はまだ低く、植毛と言えば人工毛植毛のイメージがありますが、評価はDと受けてはいけない治療になっています。
人工毛植毛は以前はよく行われていました、術後のトラブルも多く現在は植毛と言えば自毛植毛が主流となっています。
自毛植毛にさまざま種類があり、現在スタンダードになっているのが、メスを使用する切る植毛FUT法(ストリップ法)。
生着率も高く、ほとんどのクリニックで95%以上の発毛結果が得られています。
また、高密度に植毛されるため、仕上がりも自然でボリューム感も得られる事から最も選ばれる方が多い施術法です。
メスを使用しない、FUE法(ストリップ法)は痛みも少なく、傷跡も目立たない事から人気の自毛植毛ですが、一度に大量に植毛できないことや生着率がFUT法に比べ、劣ってしまうところがデメリットでした。
しかし、現在は生着率も95%を超えるFUE植毛ロボットや新しい技術が開発され、高密度で大量に植毛できるようになり徐々にFUE法を選ぶ方が増えてきました。
自毛植毛の種類とメリットとデメリット
FUT法(ストリップ法) | FUE法 | i-ダイレクト(FUE法) | 単一植毛(ニードル法) | 植毛ロボット(ARTAS) | |
---|---|---|---|---|---|
特徴 | 1000株以上の大量植毛に適している手法 | メスを使わない植毛法。少量で狭い範囲の植毛に向ている | アイランドタワークリニック独自の植毛。生着率95%以上。大量植毛が可能 | 毛一本ずつを専用の針を使い移植する。で | 最新のロボットアームでミクロンレベルの正確なグラフト採取が可能。 |
メリット | 植えた髪の定着率が高い。見た目が自然。密度を濃くできる | メスを使わない、切らない | 0.6mmのチューブパンチを使用するためほとんど傷跡が目立たない。 | 見た目が自然に仕上がる | コンピューターとロボットアームで毛根の切断率が低く、生着率も高い |
デメリット | メスを使用するため、傷跡が目立たなくなるまで時間がかかる | 米粒状の傷跡が残る。広い範囲に適していない | アイランドタワークリニック独自の施術のため、アイランドタワークリニックでしか施術を受けられない | 料金が高い。定着率が低い。 | 植毛ロボット(ARTAS)を設置しているクリニックが少ない |
評価 | ○ | △ | ◎ | × | ◎ |
詳細 |