自毛植毛(じもうしょくもう)とは、文字のごとく自分の毛髪を自分の頭に植毛する事を言います。
生え際(前頭部)や、つむじ(頭頂部)の毛根の毛乳頭細胞内には男性ホルモンレセプターがあります。
男性ホルモンレセプターは男性ホルモンを受ける受容体の事で、DHT(脱毛ホルモン)と結合し、発毛サイクルを狂わす事で髪が生えなくなってしまいます。
これがAGA(男性型脱毛症)になる原因です。
しかし、後頭部や側頭部には男性ホルモンレセプターは存在しません。
AGA(男性型脱毛症)で悩んでいる方でもほとんどは後頭部や側頭部には毛が残っているのがその証拠ですね。
自毛植毛は男性ホルモンレセプターの存在しない、後頭部や側頭部の毛髪を細胞ごと、抜けてしまった部分や薄くなった部分に移植する手術する治療法です。
自分の毛髪を移植するため、拒絶反応や感染症を起こすことはほとんどありません。
また、一度植毛し、生着(定着)すると新しくヘアサイクルが始まり、一生髪が生え続けるのでメンテナンスなどは不要です。
自毛植毛は手術費用こそ高額ですが、外用薬の「リアップX5」は1か月分約7000円、内服薬の「プロペシア」を1か月分処方してもらうのに10000万円程度の金額が必要になります。
両方を年間購入すると、
リアップ約7000円×プロペシア約10000円×12ヶ月=204,000円
プロペシアやリアップは長期に使用しないと効果が表れず、中止するとその効果は失われます。
10年使用すると
204,000円×10=2,040,000円
10年で200万円以上の金額が必要になります。
自毛植毛は施術方法や植毛する範囲、クリニックによって金額は違いますが、
生え際や、つむじの髪を濃くする程度なら、50万円以下で施術できるところがほとんどです。
リアップやプロペシアはいくら長期に使用しても効果が出ないことも良くあります。
自毛植毛は確実に髪を増やせる治療法ですので、トータルコストを考えてもAGA(男性型脱毛症)の治療には自毛植毛をおすすめします。
※AGA治療の先進国アメリカでは育毛剤よりも外科手術の自毛植毛を選択する人の数の方が多く、年間10万人以上の方が自毛植毛の手術を受けているという事実があります。