自毛植毛で狭いエリアに沢山の植毛できる事をアピールするクリニックがあります。
高密度に植毛するには高い技術と最新の機材を必要となります。
なかには「1cm2あたりに100株(グラフト)植毛できる」なんてクリニックもあります。
薄毛になってしまった方は、できるだけ多く髪を増やしたいと考えるので狭いエリアに沢山、植毛できることは良いことだと思っている方が多いのではないでしょうか。
しかし、その考えは大きな間違いなんです・・・
適正密度はどれぐらいなのか
日本人の平均的な髪の密度は、1cm2あたり160本だと言われています。
と考えると1cm2あたりに100株(グラフト)植毛してしまうと、1株に毛が約2.5本生えると考えると、1cm2あたり毛250本も生えてしまう計算になってしまいます。
当然、残っている自毛の密度は1cm2あたり160本なので、植毛した部分だけ高密度になってしまい、不自然になってしまいます。
また、高密度に植毛すると、株(グラフト)同士が窮屈になり、生存率が低下してしまうと植毛の教科書に書かれているようです。
※ヘアートランスプランテーション第5版
Hair transplantation 5th edition by informa healthcare
この教科書には自毛植毛の平均的な密度は25〜35株/cm2と記載されておりベストな密度だと考えれているようです。
また、この教科書を執筆した、医師達は「アジア人で50〜100株/cm2の密度で植毛するなんてあり得ない」とも記載されているようです。
ですので、間違っても1cm2あたりに100株(グラフト)なんて自毛植毛しないようにして下さい。
悪徳クリニックでは高密度植毛を勧めてくる場合も
悪徳クリニックではできるだけ多くの株(グラフト)を植毛させたいため、高密度の植毛を勧めてくる場合があります。
もし、50株/cm2以上の密度の植毛を勧めてくるクリニックがあるなら、そのクリニックは怪しいと考えても間違いではないでしょう。
まとめ
自毛植毛は広範囲に適度な密度でより自然にみえる植毛がベストです。
高密度な植毛がフサフサになるなんて考えはあらためてくださいね。
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